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高配当株投資を始めるにあたって「具体的に何に投資すればいいの?」と悩んだことはありませんか?
日本株に投資している方もいれば、米国株に投資している方も多くいるため、どちらにもメリットやデメリットが存在します。
そこで今回は
米国株・日本株それぞれのメリット・デメリットってなんだろう?
という疑問を持った方に向けて
- 投資歴10年以上(失敗経験もあり)
- AFP・簿記資格を保有中
- 現在の含み益は4桁万円超え
- 年間予想配当金は100万円超え
のわたし「こるきち」が安定した運用が期待できる「高配当株投資」で購入をおすすめする「米国株と日本株の違い」や「それぞれのメリット」について初心者にもわかりやすく解説いたします。
本記事を読めば、それぞれの特徴を理解できるため「米国株と日本株の使い分け方」が上手になります。
これから米国株で高配当株投資を始めようとしている方はぜひ内容を理解して投資の一歩を踏み出してください。
この記事の結論
「米国株・日本株」どちらもメリットがあるため両方おすすめ。
簡単に始められるのは米国株のため、初心者は米国株から始めることをおすすめします。
- 米国株のメリット
- ◆通貨分散になる(米国株はドル建て)
◆企業の成長力が高い
◆株主還元への姿勢が高い
◆優良ファンドがあって始めやすい
- 日本株のメリット
- ◆企業に配当余力がある
◆配当にかかる税金が安く済む
◆株主優待という独自の制度がある
通貨分散になるのは米国株
日本株は円で購入できるが、米国株は米ドルでの購入になります。
米ドルを保有するメリットは、世界の基軸通貨として様々な国で利用されている通貨のため、日本円だけを保有するより遥かにリスクを抑えられる点です。
日本で暮らしている以上実感しづらいですが、現在日本は他の先進国に比べて経済成長が鈍化しています。
経済成長が鈍化する国の通貨は価値が下がっていく傾向にあります。
現に2022年現在は「円安」が進行中です。
- 円安とは?
- 円の価値が下がること。
<円安例>
「1ドル=100円」⇒「1ドル=110円」
このように他国の通貨を購入するときに必要な円が増えることは円の価値が下がっているということです。
企業の成長力は米国企業に軍配
米国企業と日本企業の大きな違いは成長力にあります。
下記の表は「S&P500」と「日経平均」の株価推移です。
- 日経平均とは
- 東京証券取引場で取引できる株式のうち代表的な企業225社の平均株価指数です。
- S&P500とは?
- 米国を代表する企業約500社を対象とした株価指数のこと。
継続的に利益を上げている財務健全な大型企業しか組み入れられないため、米国のオールスター企業集団とも言われています。
要するに「日本企業の平均」と「米国企業の平均」でこれだけの差があるということです。
この米国企業の成長に密接に関わってくるのが「人口増加」や「イノベーションの起こりやすさ」「厳しい市場のルール」などが挙げられます。
株主還元への姿勢も米国に軍配!日本は株主への意識がまだまだ
米国企業は株主をなによりも大切にします。それは「株主がオーナー」であることの認識が日本企業より根強いからです。
企業の責任者にとって株主還元である「株価の向上」と「増配」は最大のミッションです。
- 増配とは?
- 増配とは1株あたりの配当金を企業が増やしてくれること。
増配すれば株を追加購入しなくても前年に比べて配当金額はUPします。
その証拠に日本の企業と米国企業の連続増配年数には明確な差があります。
現在日本の連続増配年数ナンバーワン企業は33年連続増配中の「花王」です。
30年を超えているのは「花王」だけで、10年以上連続増配していれば、日本の中ではかなり目立ちます。
しかし、米国企業では何十年も連続増配している企業がゴロゴロあり、50年以上連続で増配している企業もたくさんあります。
下記は連続増配する企業の一例です。
- P&G (65年連続増配)
- スリーエム (63年連続増配)
- ジョンソン&ジョンソン (59年連続増配)
- コカ・コーラ (59年連続増配)
- マクドナルド (46年連続増配)
こういった増配からも高い株主への温度感が伝わります。
その一方で日本は少々株主を軽視する傾向にあります。
その証拠に簡単に「増資」を行ったり、「不祥事」を起こします。
- 増資とは?
- 株式を追加発行して出資者を募ること。
企業側からすれば資金が集まるメリットがあるが、株主からすれば1株あたりの価値が下がるためデメリットになる。
増資されると1株あたりの「純利益(EPS)」や「純資産(BPS)」といった数値が悪化します。
- 日本企業の不祥事例
- ◆大手保険会社の「保険料過徴収問題」
◆かんぽ生命の「不適切販売」
◆大手電力会社の「金品受領問題」
◆大手食品メーカーの「牛肉偽装事件」
◆大手自動車メーカーの「燃費詐称」「データ書き換え」
最近ではこういった「増資」や「不祥事」は減ったものの、まだまだ米国の株主に対する姿勢には遠く及びません。
「企業のこと何やと思ってんねん!」と思うようなことをたくさんするのが日本です…
優良詰め合わせ商品が優秀で投資を始めやすい米国株
高配当株投資をする方法は主に2つあります。
- 自分で銘柄(株)を1つずつ選ぶ方法
- 詰め合わせ商品(ETF)を買う方法
これから投資を始めようとしている方の多くは自分で1つずつ銘柄を選ぶより、詰め合わせ商品(ETF)を購入するほうが遥かにハードルが低くなります。
その詰め合わせ商品の多くは、1つ買うだけで数十から数百銘柄の企業に投資できる商品のため初心者でも簡単に分散投資ができます。
ただし、運用期間に手数料(経費率)を支払う必要があります。この手数料(経費率)が日本株で構成された商品の場合、いずれも0.3%を超えており少々高い水準のため個人的にはおすすめしません。
ファンド名 (コード) | 日経高配当株50ETF(1489) | 日経高配当株70ETF(1577) | 株主還元70ETF(2529) |
---|---|---|---|
構成銘柄基準 | 日経平均構成銘柄のうち配当利回りの高い50銘柄で構成 | 全上場銘柄が対象で今期予想配当利回りが高い70銘柄で構成 | 全上場銘柄が対象で配当、自社株買い等、積極的に株主還元を行なっている70銘柄で構成 |
経費率(手数料) | 0.308% | 0.352% | 0.308% |
詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
一方米国株の場合、運用会社の規模が大きく手数料の安いETFがあるため利用するのをおすすめします。いずれも経費率は0.1%を切っているため、100万円運用していても年間かかるコストは数百円です。
ファンド名 (ティッカー) | バンガード 米国高配当株式ETF(VYM) | iシェアーズ コア高配当株ETF(HDV) | SPDRポートフォリオS&P500 高配当株ETF(SPYD) |
---|---|---|---|
構成銘柄基準 | 米国市場に上場する企業のうち、平均以上の配当を出す企業約400社で構成 | 米国市場に上場する企業のうち、財務健全かつ持続的に高配当を出せると判断された企業70~80銘柄で構成 | S&P500に採用されている銘柄のうち、配当利回りが高い企業80社に均等分散投資 |
経費率(手数料) | 0.06% | 0.08% | 0.07% |
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中身についても優良な銘柄に絞った投資がされていておすすめできる商品です。
こういった優良な商品がある米国株のほうが初心者にとってハードルが低く始めやすいと思います。
配当性向に余力のある日本株と振り絞る米国株
配当性向に関しては、米国株に比べて日本株のほうが低く余力があります。
- 配当性向とは?
- 1株純利益(EPS)に対する配当の割合のこと。
この数値が高いほど利益の多くを株主に配当として還元していることになる。
<計算式>
1株配当÷1株純利益(EPS)
「めっちゃ株主還元する米国企業」「余力を残している日本企業」といった図式です。
日・米の高配当株の配当性向は概ね以下のような水準の企業が多い。
- 米国高配当株⇒50~90%の企業が多い
- 日本高配当株⇒30~70%の企業が多い
考え方にもよりますが、配当性向が高いと「株主還元に力を入れている」とも言える一方で「これ以上配当を出す余力がない」とも捉えられます。
配当性向に高い企業は「給料のほとんどを、子供のお小遣いに回してあげているお父さん」のようなものです。
高すぎる配当性向だと減配するリスクも上がります。
従ってこのあたりは米国株より日本株のほうが「健全」な水準であるように思えます。
株主への還元意識といった点では米国株に軍配が上がりますが…
配当にかかる税金が少なく済むのは日本株
配当金には税金がかかるため、すべてが自分のモノになる訳ではありません。
日本株の最大のメリットは配当にかかる税金が少なく済むことです。
- 日本株配当の手取り⇒約80%
- 米国株配当の手取り⇒約72%
日本株の配当にかかる税金は配当金額に対して「20.315%」です。
従って手取りにすると約80%になります。
しかし米国株は、まず現地で「10%」の外国税が徴収され、そのあと国内で「20.315%」の税金が徴収されます。
従って手取りにすると約72%になります。
- <計算例>
- 1000円の配当を貰った場合
- まず外国税(10%)が徴収される
1000円-(1000円×10%)=900円 - 次に国内で(20.315%)徴収される
900円-(900円×20.315%)=717円
日本株のほうが手取りが多くなってお得だね!
はい!米国株よりメリットを感じる大きなポイントは税金面にあります。
また「外国税」や「国内税」を確定申告して一部取り戻す方法もあります。
株主優待という独自の制度がある日本株
日本株には「株主優待」という独自のサービスを提供する企業もあります。
一定の株数を保有している方を対象として、配当金とは別で
- その企業のサービス
- 金券
- カタログギフト
などが貰えます。
従って、この優待を好んで株を買っている方もおられます。
よくメディアで取り上げられる桐谷さんが有名ですね。
株主優待を目的に投資することはおすすめしませんが、こういったオマケがあるのも日本株の魅力の1つです。
- 株主優待を目的に投資してはいけない理由
- 株主優待は取締役会の決議により「廃止」とすることができる制度です。
つまり株主の同意なしにやめることができるため株主優待が欲しくて買ったのに株主優待が貰えないことがあります。
株主優待も米国株にはないメリットの1つです。
まとめ 投資の難易度が低いのは米国株
- 米国株のメリット
- ◆通貨分散ができる(米国株はドル建て)
◆企業の成長力が高い
◆株主還元への姿勢が高い
◆優良ファンドがあって始めやすい
- 日本株のメリット
- ◆企業に配当余力がある
◆配当にかかる税金が安く済む
◆株主優待という独自の制度がある
今後も配当を出す余力があって、配当にかかる税金が少なく済む「日本株」は魅力的ですが、1つずつ銘柄を選んで買っていくのは投資初心者にはなかなかハードルが高いのも事実です。
従って「どちらから始めるのが良いのか?」と聞かれると、1つ1つ銘柄を買っていかなくても「VYM」「HDV」「SPYD」のような低コストで簡単に分散投資できる優良ファンドがある米国株から始めるのが無難であるように思います。
通貨分散にもなるため「米国株」を持つ意味は大きいでしょう。
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